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中国の投資会社がジェイソン・ウーを買収

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中国のプライベート・エクイティ・ファンドのグリーン・ハーバー・インベストメント(GREEN HARBOR INVESTMENT以下、グリーン・ハーバー) は同社のSNS上で、ニューヨークのファッションブランド「ジェイソン ウー(JASON WU)」の親会社ジェイソン ウー(以下、JWU)の過半数株式を取得したと発表した。買収額は公表されておらず、2014年にJWUを傘下に収めていた投資会社インターリュクス(INTERLUX)から同社が保有する全株式を引き継いだ。

グリーン・ハーバーは、中国・深圳を拠点に北京と香港にもオフィスを構え、主にヘルスケアや教育、顧客施策、そして金融サービスといった業界に投資をしており、JWUは同社にとって初のファッション分野であり、かつ米国企業への初めての投資となる。「今回の国境を越えたJWUの買収は当社の投資戦略に全面的に沿うもの。JWUがビジネスを中国市場に拡大する際、彼らは運用レベルでのわれわれの豊富な経営経験に頼れるだけでなく、経営チームの再構成やインセンティブシステムの最適化、そしてマーケティングとセールスチームの強化といったサポートを受けることができる。またメディアやタレント、不動産そして金融といった中国での発展の手助けとなる戦略的リソースを割り当てることも可能だ」と同社はコメントした。

「ジェイソン ウー」は2007年に同名デザイナーが立ち上げ、ミシェル・オバマ(Michelle Obama)前米大統領夫人が着用したことから世界的な知名度を得たブランドで、近年中国企業からの投資獲得を模索していた。昨年には中国最大ファストファッション企業の浙江森馬服飾(ZHEJIANG SEMIR GARMENT)がJWUの株式の11%を500万ドル(約5億4900万円)で取得し、当時の時価総額は4500万ドル(約49億円)まで上昇した。

1992年東京生まれ。横浜国立大学在学中にスウェーデンへ1年交換留学、その後でインターンを経験し、ファッション系PR会社に入社。編集&PRコミュニケーションとして日本企業の海外PR戦略立案や編集・制作、海外ブランドの日本進出サポート、メディア事業の立ち上げ・取材・執筆などを担当。現在はフリーランスでファッション・ビューティ・ライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を行う。